【輸入ハーレーの修復歴(SALVAGE)を見抜く方法】事故車を見抜くチェックポイント完全ガイド

アメリカから輸入されるハーレーダビッドソンには、魅力的な車両が数多く存在します。しかし、その中には「SALVAGE(事故車)」と呼ばれる修復歴のある車両が一定数含まれていることをご存知でしょうか?

目次

SALVAGE車の問題点

SALVAGE車には以下のようなリスクが伴います。

  • フレームの歪み:走行に支障をきたす可能性が高い。
  • エンジン破損:内部に致命的なダメージがある場合が多い。
  • 水没歴:電装系やエンジンに深刻な影響を及ぼす。
  • 修復歴不明:どの程度修理されたかが分からない。
  • 車検取得の難易度上昇:日本の基準を満たさない場合がある。
  • 価値の大幅な下落:CLEAN TITLE車両と比べて市場価値が大きく下がる。

特に日本では、SALVAGE車であることを隠して販売されるケースも少なくありません。個人輸入ではこのリスクがさらに高まるため、注意が必要です。

この記事では、現地のプロ査定士が実際に行う「SALVAGEを見抜く方法」を、写真、動画、書類、車体の各視点から徹底的に解説します。これを読めば、事故車を掴むリスクを大幅に減らすことができるでしょう。


結論|SALVAGEは“タイトル(Title)”で判別できる

アメリカの車両には、**Title(タイトル)**と呼ばれる所有権証明書が存在します。このTitleには車両の状態が明記されており、SALVAGE車を見抜く最も重要な手がかりとなります。

✔ Title の種類(最重要)

表記意味
CLEAN事故歴なし(これ以外は避けるべき)
SALVAGE事故車(フレームやエンジンに損傷の疑いあり)
REBUILT修復歴あり(SALVAGE車を修理して再登録した車両)
NON-REPAIRABLE修理不可(購入してはいけない)

結論:

👉 CLEAN TITLE以外は基本的に購入を避けるべきです。

SALVAGEやREBUILTの車両は、見た目が綺麗でも内部に深刻な問題を抱えている可能性が高く、購入後に多額の修理費用が発生するリスクがあります。


SALVAGE車が市場に出回る理由

✔ ① アメリカでは“事故車でも売買が普通”

アメリカでは、事故車を修理して再販する文化が根付いています。そのため、SALVAGE車が市場に大量に出回っており、特に個人売買やオークションサイトでは注意が必要です。

✔ ② 見た目だけ綺麗にして出品されやすい

アメリカでは外観を重視する傾向が強く、タンクやフェンダーだけを修理して内部はそのまま、という車両が多く存在します。

✔ ③ 写真では事故歴を隠せる

外装が綺麗に見える車両でも、内部に致命的なダメージがあるケースが少なくありません。写真だけで判断するのは非常に危険です。


写真で事故車を見抜く【プロが見るポイント】

写真からSALVAGE車を見抜くためには、以下のポイントをチェックする必要があります。

✔ チェック①:フロントフォークの左右・角度

  • 左右の角度が微妙に違う。
  • 曲がりや傾きが見られる。

→ これらは事故歴の典型的なサインです。

✔ チェック②:タンク・フェンダーの“艶の違い”

  • 一部だけ妙に綺麗な場合、そこだけ交換されている可能性があります。

✔ チェック③:フレームの溶接跡・再塗装

  • 不自然な塗装や太い溶接跡、塗り直しのムラがある場合、フレームに手が加えられている可能性が高いです。

✔ チェック④:エンジンマウントの傷

  • エンジンが衝撃を受けた場合、マウント部分に傷やヒビが入ることがあります。

✔ チェック⑤:ホイールの左右位置ズレ

  • タイヤのセンターがズレている場合、フレームの歪みが疑われます。

✔ チェック⑥:ステップの削れ

  • 深い傷がある場合、立ちごけではなく事故によるものと考えられます。

✔ チェック⑦:メーター交換痕

  • メーターが交換されている場合、走行距離の改ざんや衝撃による破損が疑われます。

動画(エンジン音)で見抜く【音が“事故”を語る】

エンジン音の動画は、事故歴を見抜くための重要な手がかりです。以下の異音が聞こえた場合、内部に問題がある可能性があります。

✔ 異音①:タペットノイズ(ガチャガチャ音)

  • エンジン内部のダメージが疑われます。

✔ 異音②:クランクベアリング音

  • ゴロゴロした回転音は致命的な問題を示します。

✔ 異音③:エンジン始動が重い

  • 衝撃で内部が曲がっている可能性があります。

✔ 異音④:アイドリング不安定

  • 事故や水没歴による影響が考えられます。

部品・ボルトから判別する方法

事故車は必ずどこかに修復の痕跡が残っています。以下のポイントを確認しましょう。

✔ ポイント①:ボルトの新品混在

  • 一部だけ新品のボルトが使われている場合、分解・修復の跡が疑われます。

✔ ポイント②:ハンドルストッパーの欠け

  • 転倒時に壊れやすい部分で、修復歴のサインです。

✔ ポイント③:フレーム番号周辺の歪み

  • フレーム番号周辺が歪んでいる場合、フレーム修正の可能性があります。

✔ ポイント④:エンジンケースの削れ

  • 軽い転倒では削れない部分に傷がある場合、事故車の可能性が高いです。

修復歴が疑わしい“危険な特徴”

以下の特徴が見られる車両は、修復歴がある可能性が高いです。

  • 価格が相場より極端に安い
  • 外装がやたら綺麗で内部が汚い
  • カスタムが異常に多い
  • メーターに関する質問に曖昧な回答

SALVAGEを100%避ける方法

✔ 方法①:Titleの写真を必ず確認

  • CLEAN TITLE以外は避ける。

✔ 方法②:エンジン始動動画+アイドリング動画

  • 動画を提供できない売主は危険です。

✔ 方法③:フレーム・タンク・フォークの全アングル写真

  • 事故車はどこかに必ず“嘘”があります。

✔ 方法④:現地検査代行サービスを使う

  • プロが現地で車両をチェックしてくれるサービスを利用しましょう。

✔ 方法⑤:信頼できる輸入代行業者を使う

  • Title確認、事故チェック、改善、車検取得まで対応してくれる業者を利用することで、リスクを大幅に減らせます。

SALVAGEを買ってしまうとどうなる?

  • 車検に通らない可能性
  • 価値が大幅に下がる
  • 修理費が高額
  • 売却時に査定がつかない

まとめ|SALVAGEを見抜く力が輸入成功のカギ

輸入ハーレーは非常に魅力的ですが、SALVAGE車を掴むことだけは絶対に避けるべきです。本記事で紹介したポイントを押さえ、慎重に車両を選ぶことで、事故車を掴むリスクをほぼゼロにすることができます。

あなたが安全に、最高の一台に出会えることを願っています。

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